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2018.11.02

住まいの役割

 設計部の山下です。
 
今年の夏は暑い日が続き、ようやく過ごしやすい日々が帰ってきました。皆様にはいかがお過ごしでしたでしょうか。
昨今、我々を取り巻く地球環境は、地球温暖化による異常気象や、超巨大台風、地殻変動における大地震等、想定外のものがあります。漠然とした未来への不安の中で、未来の住宅はどのような形態に進化してゆくのか、ぼんやりと考えてみました。


 
 住居の役割の一つとして、人間を自然の驚異から守るシェルターとしての役割があります。それは外部と内部の境界としての役割と言っても良いかも知れません。ですから、そのキーワードは、内外の境界、すなわち建物の外皮ではないかと思います。
 
 例えばそれは、温熱環境においては外皮の断熱性能の向上という形で、既にパッシブデザインの中で現実化しております。
 
 それでは、巨大地震やウルトラ台風に対する外皮の役割はどうなるのでしょうか。以下はまだ、想像の段階ではありますが、たぶんそれは、強度も外皮で取り、直方体、球体の各ユニットの組み合わせとなるのかも知れません。すなわち強度を外皮でがっちり守り、内部は自由空間とするのです。ですから開口部など、強くて気密性に富んだ新しい素材が開発されなければなりません。
 
そして、それを地盤に半固定とすることにより、柳に風の例えのごとく地震エネルギーの吸収と、地中エネルギーの利用の工夫がなされると思います。 
更にその中のユニットの1つはパニック対応ユニットとなり、ユニット単体としての形状はあたかも宇宙船の非常脱出装置のようなものになるかも知れません。
 
 そこでデザイナーの仕事ですが、それら無機的な大小の各ユニットの組み合わせを、可変材としての接合部材でデザインするのです。すなわち、徹底した合理的機能をもつユニットと、その全体としての外観を、芸術的にコラボさせる役割です。既に超高層ビルなどでは機能に徹した外観を前提にして、それをデザインする仕事があります。
 
住宅の場合、各ユニットを繋ぐ空中歩廊が緑の植栽の中に実現するかもしれません。
まだまだ未来の話のようですが案外と近いかも知れませんね。
 
先行き不透明の中で、安心を求める未来の住宅を考えてみました。

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