敷地を解く（４）

先々週末はかごしまマラソンでした。
ランナーの方、ボランティアの方、応援して下さった方々
前日の雨は心配でしたが本番はなんとか持ちこたえ
たくさんの方々が楽しめたと思います。

皆さんお疲れ様でした！

私は後夜祭の方にボランティアとして参加しました。

設計課　上村です。

今回は「敷地を解く（４）」として、”リビングの位置”について書こうと思います。

「敷地を解く（３）」にて建物を計画する敷地と、その周辺環境をよく知りましょうというお話しを書きました。

その上で各お部屋の配置、つまり間取りについて、リビングはどこがベストなのかまたは最もベターなのかを考えます。

下の画像をご覧ください。

この敷地の条件は

・北側道路

・南側の隣地が一段下がっている

という特徴の土地です。

割と有利な敷地条件です。

ここで仮の間取りを考えてみましょう。

まず

・駐車スペースと玄関が北側

そして

・リビングは日当たりの良い南側に配置

そのあいだを廊下でつなぎます。

敷地の大きさによっては

北側にたっぷり駐車スペースを確保すると

建物の大きさ次第では南側に

いわゆる　”庭”　が確保できなくなってしまいます。

庭、というと緑があふれて

子供たちが水遊びをして…

というイメージもありますが

南側の建物との距離をとることで日差しをいれる役割も果たします。

この敷地でも南側はあまり広くとれません。

しかし

南側の隣地が一段下がっていること

そして隣に建っている建物が平屋

という事が有利にはたらき

１階でも南側に配したリビングの窓からは

ちゃんと日を入れることができるのです。

下の写真、南側隣地の建物の影にご注目下さい。

窓の下の方には影が掛かっていますが

十分に室内に日照が得られます。

これは２月のまだ低い冬の日差しでシミュレーションしています。

（実はこの敷地は吉野の「アイリスガーデン吉野」にある弊社社有地です）

次回は不利な条件の場合。