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2019.05.16

敷地を解く(5)

日が長くなって参りました。夕食の時間帯もまだ明るく、心地よい風がふくので

窓をあけていたら窓辺が桜島の灰ですっかりザラザラです。

これも自然。

どうも、設計課のナチュラリスト・上村です。



敷地に対する日の入り方で、前回は割と有利な周辺環境の場合でした。
 

今回は少し不利な場合

「狭い敷地でかつ南側に2階建ての住宅がぴったり寄せて建っている」状況を想定してみましょう。

 

解き方としては、3つほど考えられます。

  1. 南側にこだわらず、空がひらけている方(この場合道路が接している東側)に大きく窓を設ける。
  2. 中庭をとる
  3. やっぱり南側から日をいれたいので、大きな窓は南側にとる
 

今回は3の説明です。下の画像を見て下さい。



向かって左が南、右が北。
手前の東側に道路が接続しておりまして、
あちら側の西が一段高くなっております。もちろんびっちりと住宅が建ち並んでおります。

こんな敷地で南側に窓をとったら暗いじゃん!とお思いでしょう。

 

確かに、1階には日が入りませんね。




(ちなみに2月の正午ごろの設定です。
緯度経度と真北方向をソフトで設定すれば正確な太陽方位で描かれます。)

 

しかし、2階だったらどうでしょう!?

 

あら不思議、2階からは日が入るのです!


 

このように、吹抜け上部に設けた窓から日を入れるという手法をご紹介しました。

 

ちなみに 方法4としてトップライト(天窓)から光を入れるという手もありますね。

 

考えれば色々な工夫が使えそう。それがプランニングの妙(笑)

 

さて、敷地を解くにしてもネタが無くなって参りました。

 

家づくりは敷地を読み解くことから。

 

土地も家も住む人も千差万別、共通の答えはありません。

 

だからこそ我々設計の人間がおります。

 

「あなたはどう思う?」ぐらいの気持ちで、ご相談いただければ幸いです。

 

次回からは住まいに関する色々思うことを綴って参りたいと思います。

 

「敷地を解く」はまたネタが溜まった時に!
過去の記事↓
敷地を解く(1)
敷地を解く(2)
敷地を解く(3)
敷地を解く(4)


 
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