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2020.07.17

withコロナにおける、家造り≪2≫



設計課の山下です。
収束しそうで収束しないコロナです。新聞報道によりますと、ワクチンや治療薬の完成は早くても1~2年かかりそうな状況です。いよいよ、withコロナ、さらにafterコロナの時代は避けられそうも無くなってきました。
 これも新聞報道ですが、富士通はテレワーク(在宅勤務)を前提に、本社機能の見直しを行い、本社スペースを、3年後を目途に、現状の半分程度に縮小する計画があるそうです。米ツイッターや日立製作所など、多くの企業もテレワークを推進する方針との事です。
 そうなれば、おそらく、多くの仕事が、テレワークやビデオ会議等、リモート勤務が主流になって行くのだろうと思います。
 
しかし、この進行は職種によっても異なり、パソコンを利用してのオンライン化が比較的容易な、JOB型仕事の多いIT系企業には適用が早いようですが、全ての仕事においてそうなるのはまだまだ先かも知れません。しかし、世の中の動きのスパンを少し長くして眺めると、いずれ世界はテレワーク主体の仕事環境となるようです。
 
 我々住宅業界も本気でこれからの住宅におけるテレワーク対策を考えねばなりません。もちろん、当社でもそのプロジェクトは動いています。
住宅会社各社においても、住宅間取りにおける、仕事スペース確保の工夫や、IT環境の整備、空間演出等を提案しています。しかし、問題はこのような物理的なものだけでなく、家族との関係性だったり、仕事へのモチベーションを側面から助ける工夫であったりするのかもしれません。過去にもテレワークに似たような考え方として、パソコン利用の小事務所と言う概念で、SOHO(Small Office/Home Office)というワークスタイルが提案されていたこともありました。
 
要するにテレワーク環境にとって最適の住まいとは何かの追求です。個人的には家族との関係性が一番重要な要素かも知れないとも思っています。
 
そこで今日は、現実の環境を少し離れ、私自身が在宅勤務をした時の不便や実感を踏まえ、特にテレワークにおける近未来のwithコロナ、afterコロナの住宅についての思いを書いてみたいと思います。
 
実際に在宅勤務を体験して、まず、第一の不便は、実際の仕事量はこなしていても、フェイス・ツー・フェイスでない疎外感や寂しさでした。それは単なる寂しさだけではなく、仕事に対するひらめきや微妙な報告を即座に同僚、上司へ伝えられないというもどかしさでもありました。
 
その原因として、今はまだパソコンを使っての、個人対パソコン画面としてのビデオ会議であったり、リモート講義であったりする現状が考えられます。そこで、今よりもっと技術の発達した次世代通信規格5G及び6G、7G時代の近未来の仕事環境を考えてみました。
 
例えば、完全なるバーチャル空間の出現で問題は解決するでしょうか。
完全なるバーチャル空間(仮想空間)の中において、各自のホームの中でのスペースを、全て合体させることが出来たら、バーチャルな会社空間を出現することができます。各自はその必要性によって、会議室とか談話室とか、社長室に出入りするのです。そしてそこでは、仮想のファイス・ツー・フェイスで即座に会話ができるのです。
もちろん、その空間はリアルな空間と同じで、許された人しか出入りできないようなセキュリティーは確保されなければなりません。資料やデータもその中にあればいろいろの可能性が広がります。お客様との対話もそのような空間で為されるかもしれません。
 
リアル空間とリンクし同時進行させれば、医療面でも遠隔診療や手術、あるいは工場の機械の稼働、管理も可能となりその可能性は広がります。そうすれば、私が、在宅勤務で感じた、「さびしさ」を凌駕できるバーチャル空間ができるかもしれません。
 このようにバーチャル空間のメリットは、多くあります。
 
しかし、別の面から考えると、バーチャルの効用は多としつつ、なぜ全てがバーチャルでなければならないのかという問題も提起できます。すなわちバーチャルによるデメリットです。
 言葉を換えればすべての人々が、巣ごもりバーチャル空間で仕事や、趣味の世界や、人としての思いの感性の伝達も可能であれば、リアルなフェイス・ツー・ファイスでの人々の付き合い方はどのようになるのでしょうか。もうリアルな接触は必要ないと言えるのでしょうか。
 
今回は、コロナ禍によって、ある意味、強制的にテレワークを押し付けられた感があります。テレワークの有効性は認めつつ、強制的でない別の時間軸からも十分にこれらの問題を検討する必要があると思います。
我々は、常に、これから必ず到来する、バーチャル世界を、両側面の価値観で見ていかなければならないと思う事でした。
 
私たちの会社では、単に設備や空間と言った物理的有効性の考え方のみで無く、このような視点からの家づくりの提案を目指さなければならないと思う事でした。
 
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