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2020.07.30

考えてみたブログ ~日よけは外で~

こんにちは、設計課の上村です。
 

最近筋トレにはまっているのですが、
SNSでよく見かける先輩マッチョたちは
1~2年前の自分と比較してらっしゃるんですよね。
こんなに成長しましたよと。

 

それだけ時間がかかるんだなぁと感慨にふけり、
今はとりあえず続けることが目標です。
今のところ悩みはおなかの浮き輪(脂肪)がとれない
ことですが頑張ります。


 

さて、皆さんはこの暑い夏、
おうちで冷房をかけてらっしゃると思うのですが

より冷房をお得につかうことができるってご存知でしょうか?

夏の暑い日差しで温まった室内を

冷房を使って冷やすのが一般的ですが、

いや待てよ、そもそも日差しを室内にいれなきゃいいじゃないか!

そうすれば部屋の温度も上がらないのでは!?

ということで一般的にはレースカーテンなどをしめて
日差しをカットします。

 

ところがそれだと、日差しは一度ガラスを通過して
室内に入ってきちゃうんですね。

分かりますかね。カーテンで日差しをさえぎる
→カーテンには日が当たってる
=窓ガラスとカーテンには日が当たっている!

 

なので、窓ガラスの外側で日差しを遮ることができれば
さらに日差しによる温度上昇を抑えることができます。

 

実は今、一般社団法人Forward to 1985 energy life
による呼びかけで、”日よけは外で”プロジェクトが
SNS上で広がっています。




Instagramの公式アカウント@hiyoke1985
またはハッシュタグ#日よけは外でで検索して下さい。
Instagram 


 

でもどうやって?

どれくらい効果があるの?

部屋が暗くならない?

そんな疑問にお答えします!


 

どうやって?については、
(マンションではベランダを除いてほぼ無理だと思うんですが)
戸建て住宅ならばクラシカルな手段ですだれ、
よしずなどを窓の外にとりつける方法があります。

 


 

もっと見た目にこだわるのであれば、
屋外用のロールスクリーンのようなシェード、

さらには屋外用のブラインドもあります。
 


 

これらについては”日よけは外で”プロジェクトの
Instagramで見ることができます。


 

どれくらい効果があるのか?ですが、
ざっくりと数値で見ることができます。

細かい計算は省いた数値で理論値ですらないのですが、
比較する際に参考にできるかと思います。

 

ちょっとややこしいですが、説明にチャレンジ!

↓↓↓

地面と垂直にある窓は、
鹿児島の場合「2.18(kWh/㎡・day)」の熱を受けます。
(NEDO日射量データベース MONSOLA-11
日射量データベース閲覧システムより)
ちなみに8月の場合です。

 

これは「1日あたり、1㎡あたり、2.18kWの日射を受けます」
という意味です。

1Wは1Wの白熱電球が発する熱と同じです。
1kW=1000w。100W電球×10個分ですね。

 

そして幅1.6×高さ2.0mの窓があるとして、
窓ガラスがはまってないと
熱(2.18(kWh/㎡・day)×1.6m×2.0m=6.976(kWh・day)
が直接入ってきます。

ここでエアコンの登場、この熱をエアコンのみを使って
外部に排出するとしたら一体いくらかかるでしょうか。

 

エアコンはヒートポンプという仕組みを使って、
使った電気の数倍の熱を移動できます。

そう、電気も熱も、「W(ワット)」という単位で揃えれば、
計算することができるんです。

 

では、効率が「3」のエアコンを仮に使用するとします。
エアコンのカタログで言えば「エネルギー効率(APF)」欄に
載っている数値です。
例えば10Wの電気をつかって3倍の30Wの熱を
移動できるという意味です。

そして電気代を計算する場合、
「1時間あたり何W使ったか」を「kWh(キロワットアワー)」
で表します。hのアワーが1時間あたりという意味ですね。

 

1200Wのドライヤーを1時間使うと
1200Wh=1.2kWhといった具合です。

 

九州電力の昼間の家庭用電力単価は
26.84円/kWh(2020年7月現在電化DEナイトプラン)

なので
 

6.976(kWh)÷効率3×26.84円/kWh=約63円(1日あたり)

という事になります。窓1か所で1日63円もかかるですね。

ひと月で1880円…うーん。


 

ではここから普通のペアガラスがあった場合、
LowEペアガラスがあった場合、レースカーテンを付けた場合、
そして外付けの日よけを付けた場合と見ていきます。

 

それぞれに係数を掛けていくのですが、
この係数は先の一般社団法人Forward to 1985 energy life発刊の
暮らし省エネマイスター公式テキスト(ちょうど手元にあったので)
の日射熱取得率の数値です。
日射熱取得率とは、その面に当たった日射の内、
室内に通過して熱になる量の割合です。

  • 普通のペアガラス:係数0.79→約50円(1日あたり)→ひと月で1500円
  • LowEガラス(遮熱型):係数0.4→約25円(1日あたり)→ひと月で750円
  • LowEガラス(遮熱型)+レースカーテン:係数0.29→約19円(1日あたり)→ひと月で570円
  • LowEガラス(遮熱型)+外付けブラインドやすだれなど:係数0.11→約7円(1日あたり)→ひと月で210円
  • 普通のペアガラス窓に外付けの日よけ:係数0.17→約11円→ひと月で330円

といった結果になりました。

窓ガラスがない窓なんてないでしょうから、
少なくとも普通のペアガラスからガンガン日が入る窓と、
それに外付けの日よけを付けた場合を比べると
ひと月で1500円:330円で約5倍も差がでます。

これは効果大ですね。ただしこれは先に言いましたが
理論値ですらない計算上の目安ですので悪しからず。

 

でも省エネ効果もお金に換算すると分かりやすいですね。

そして最後に部屋が暗くならないの?ですが、
これは普通に考えれば日よけとトレードオフです。
日差しを遮る=直射光は入ってこなくなる。

ですが、直射光でなく反射した光、
専門用語で「天空光」というものがございます。

 

太陽の光が空気分子に乱反射した光はなにも
お日様の方を向いていなくたって入ってきますので、
たとえばブラインドだったら完全に閉めなければすき間から、
シェードだったら布地の目から、周囲のすき間から、ある程度は入ってきます。

 


 

ですがその方が心理的に・見た目的にも
涼しいと自分に言い聞かせまして、涼をとるとしてみては如何でしょうか。


 

最後までお読みいただきありがとうございました。
冬になれば今度は日射取得の話を致しましょう!

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