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2019.09.28

「パッシブデザインについてのあれこれ vol.8」

朝夕はすっかり秋めいてきて
1年のうちでも最も過ごしやすい季節になりました。
設計企画部の原口です。
 
10月7日(月)にMBC開発は “創立50周年” を迎えます。
建物に限らず、不動産・保険・トラベル・広告・水産などでこれまでに
MBC開発を支えてくださった県民の皆様に心より感謝申し上げます!
 
これからも鹿児島の皆様とともに、「快適な暮らしのお手伝い」ができますように
社員一同精進して参りますのでこれからもよろしくお願いいたします。
 
今回の「あれこれ」ですが、
この時期は、心地よい秋風を感じとれる風通しを心掛けていただけると
十分かと思いますので、環境問題にまつわる「あれこれ」(私の思い)をお伝えします。
 
先週の報道で、16歳の環境活動家『グレタ・トゥーンベリ』さんを初めて目にしました。
スウェーデンの現役女子高生のグレタさんは、8歳の時に地球温暖化のことを知り
たった一人で温暖化対策の活動を始め、昨年8月から毎週金曜日に学校を休んで国会議事堂の前で座り込み、温暖化対策を訴える活動を行ってきました。

この活動が世界中の若者の共感を呼び、瞬く間に広がり続け国境を越えて多くの会議や集会に招待されるようになります。

9月21日には若者が中心となって世界各国で温暖化対策を訴えるデモが行われ、その参加者は過去最大の400万人を超えたと言われています。
その2日後の23日、国連の「温暖化サミット」で各国の代表の前で演説をしました。
演説で訴えた内容の一部が以下の通りです。
 
『IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。
しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。
今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。
これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。
今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。
今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。
なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。

(中略)私たちを裏切るなら決して許しません。
 

「科学者が何回も示している警告を無視して、本当の対策をなにも行っていない」と各国の代表に訴えている姿は、正直驚きしかありませんでした。

演説を会場で聞いていた小泉新環境大臣も、「強烈だった。重く受け止めた。腹の底から思っていると実感した。」と反応されています。
 
すみません、前置きがとても長くなってしまいました。
 
でも、最近の気候変動には皆さんも驚きを隠せないのではないでしょうか。
気温や降水量での「観測史上最高の・・・」が多いことや、魚や動植物の生態系の異変で食生活に影響が出ていることも、すべて地球温暖化が原因とされています。

この温暖化を食い止めないと、地球の平均気温が今世紀末で最大4.8℃上昇すると予測されています。産業革命から現在までで1℃上昇していることから、温暖化のスピードがとてつもない速さで進行してしまうことになります。

グレタさんほどの行動はおこせないかもしれませんが、少しずつでも一人ひとりが環境問題を意識した生活を心がける必要があるのではないでしょうか。
 
日本は今、この温暖化を止めるためにあらゆる業界が「RE100」「SDGs」「SBT」などの世界基準に取り組み始めています。
住宅部門での温暖化対策が「ZEH」や「LCCM」の推進ということになります。
 

 
MBCハウスが取り組んでいる『パッシブデザイン』の目的は、
まずは「自然エネルギーを上手に活用して、健康で快適な暮らしを」が最大の目的で、
その次が「少ないエネルギーで経済的な暮らしを」になります。
これに加えて、次のまたその次の世代の将来を見据えての
「住宅からできる温暖化対策」という長期的な目的もあります。
 
「ZEH」や「LCCM」も「パッシブデザイン」的要素を取り入れた住宅ではありますが、
MBCハウスとしては、より具体的で鹿児島の風土に合った
「健康で快適な省エネルギーの地球にやさしい住まい」
これからもご提案させていただきたいと思っています。

また、そこに住んでいただけるご家族に「その住まい方」までをお伝えできる
取組みを行ってまいります。

誰もが安心して快適に暮らせる今世紀末となることを願って。


これまでの「あれこれ」はコチラ
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.7
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.6
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.5
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.4
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.3
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.2
「パッシブデザインについてのあれこれ vol.1
 
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