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2019.03.29

設計のいる&いらない No.1

ご無沙汰してます。猫と健やかな日々を送っております、設計課の迫です。
本日から設計段階でいるものといらないものとの区別や考え方を書いていこうと思います!

★ロフト

※吉野にあるMBCハウスのモデルハウスです。ぜひ1度お立ち寄りください

屋根裏のスペースを有効活用できるということから約20年ほど前から一般的に作られるようになったロフト。
設計段階でロフトを作るか作らないかで迷ったときに参考にしていただければ光栄です。


手始めに「ロフト」のルールとして

・天井高は1.4メートル以下にしなければならない
・ロフトを作る階の面積の1/2未満でなければならない
 (2階に作る場合2階の床面積が20帖なら10帖未満にしなければならない)
・ロフトの床面積がロフトを作る階の床面積の1/8を超える場合、各階の壁量を増やさなくてはならない。
 (3つ目は難しいので知っておく程度で構わないです)

の3つのルールがあります。
このルールをクリアしていない、例えば天井高が1.4メートルを超えてしまった場合は3階とみなされてしまい複雑なルールやお金が絡んできたりします。


ロフトのメリット

 ロフトのメリットとしてあげられることは
・小屋裏のスペースをうまく活用できる。
・ロフトはルール内でしっかりと作れば床面積に反映されないので固定資産税が3階建てにするよりも抑えられます。
 (そのほか、3階建てにするよりも費用が抑えられる理由があります)
・ロフトを作った階の部屋を広く見せることができる。
 (勾配天井にすることになるので高さと奥行きの雰囲気を確保できます)
立体通風(温度差や圧力差による緩やかな風)で室内換気をうまくすることができる。
 ↑これがパッシブデザインにはとても大切で、MBCハウスはここを重視しています。

※立体通風の例です。

等のメリットがあります。
では逆にデメリットを考えてみましょう。

ロフトのデメリット

・作らないより作ったほうが費用が掛かる。
・屋根、天井の断熱がしっかりしていないと熱がこもったりしてしまう。
・屋根、間取りの形状によっては1.4メートル天井高を取れないこともある。
・階段の行き来が面倒、また天井高が低いので掃除なども面倒。

などなどのデメリットもあげられます。


もしロフトを物置として考えている場合はロフトに収納したほうがいいものなのかどうかを考えましょう。

・例えば重たいものを階段やはしごで運ぶ場合は女性や子供であれば危険が伴うことがあります。
まあまあの頻度で使用する可能性があるものはロフトには置かないでしょうし、
そう考えるとロフトに置くものがほぼなかった場合、収納としてロフトを作るのはもったいないのかもしれません。
またロフトを作るよりも必要な箇所に収納を設けたり収納を広げたりしたほうが費用が掛からないこともあります。

子供の遊び場や書斎など、多目的な使い方にするのであればリビングにロフトを作る、
またはリビングと間接的につながっている(吹き抜け横にロフトを作る)ことが望ましいです。
リビングなど人が集まる空間に子供は集まりたがるでしょうし、大人の目が届くことからもその方が良いでしょう。
また、立体通風をリビングにも反映させることができるからです。


長くなってしまいましたが、本当にロフトに限らずなぜいるか、必要あるのかを今一度考えてみると間取りの悩みもすっきりするかもしれません
決してロフトを作るべきではないということではありません。立体通風によるパッシブ効果のメリットはデメリットを大きく上回ります。
「なぜ?」を消化することで必要なことやものが見えてくると思います。

今回はここまでです。
皆さんの設計に少しでも力添えできたならば幸いです。

ちょこっと雑学ですが、有名雑貨店のLoftさんの語源は屋根裏(何かが見つかる感性のお店)らしいですよ!

ではまた次回 お会いしましょう!
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