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スタッフブログ
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2019.07.12
今日のブログは上村が担当です。
今回から「考えてみたブログ」と題して、設計担当の立場から
住まいに関する”日々の業務の中で考えてみたこと”を綴っていきたいと思います。
今日のお題は「エアコン」
の「熱交換器」
小難しい話ですのでかいつまんでお話します。
・エアコンを使ううえで重要な「カビ対策」
・冷房時、エアコン内部の熱交換器には最大700g程度(※)の水が結露水として付く
・その水は、そのまま放置すると完全に乾くまで54時間以上(※)かかる
・送風運転しても乾燥するのに12時間程度(※)かかる
・つまり、毎日冷房を使っていれば熱交換器が乾いている時間はほぼない。
・国内メーカーの各社エアコンには「内部クリーン」という機能がある。
・安い廉価モデルにもついている。
・冷房停止後、自動で送風運転を90分から120分続けて熱交換器を乾かすが、
ユーザーが自分で設定をONにしないといけない。
・上位機種にはさらに、自動の送風運転開始前に一時的に暖房運転して
温度を上げる機能がある
・温度を上げる目的は、乾燥を早めるのと、一部メーカーの機種では熱の効果で
カビを抑制するものがある
・このタイプには注意が必要で、冷房で冷やされた室内の壁や床に、
エアコンから内部クリーン運転によって高温多湿(湿度95%にも達することがある)
の風が吹き付ける
・冷たい水の入ったコップが結露を起こすように、この風で壁や床に結露がおこる事がある
・逆に熱交換器に霜をつかせてホコリを落とす「凍結洗浄」もある
・各社、加熱や凍結に加え、イオンやオゾンで除菌する機能も付加されている。
以下各メーカーのエアコン機能のホームページへのリンクを張らせて頂きます。
パナソニック https://panasonic.jp/aircon/products/19x/clean.html
富士通ゼネラル https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/2019/lineup/nocria-x/clean.html
日立 https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/touketsusenjyo/
三菱 http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine_setsubi/special/z/clean/
(順不同)
自宅の使い始めて6年目のエアコンが、ホントに臭くなってきて
夜が苦痛になってきたのであらためてエアコンの衛生について考えてみました。
現代の住宅の最もポピュラーな空調機器、エアコン。
弊社のみならず、高気密高断熱を謳う最近の家づくりにはもっとも汎用性が高く
コストパフォーマンスの良い空調機器だと思います。
とりあえず安い機種を選ぶのもよいですが、数年は使うものですし、快適を作り出す
カナメとなる家電ですので、よく考えてお金を出すのがよろしいかと思います。
(※)空気調和・衛星工学会大会学術講演論文集{2016.9.14~16(鹿児島)}第3巻
「ルームエアコンディショナーの除湿による内部保水量の確認実験 より
終わり
暑い時期が続きますが皆さまお体ご自愛下さい。