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2020.07.09

「パッシブデザインについてのあれこれ vol.13」

設計企画部の原口です。
梅雨の末期とはいえ、ここ数年の尋常でない降雨量に毎年危機感を感じてしまいます。
少なくとも「地球温暖化」の影響が関係しているのは間違いないと思います。
「パッシブデザイン」がほんの少しだけでも「地球温暖化を遅らせる(ストップさせる)こと」に寄与出来ればと思いながら取り組んでいるところです。
梅雨明けまではもうしばらくかかりそうですので、こまめに気象情報をチェックして十分な備えをお願いします。
 
さて今回の「あれこれ」ですがコロナ禍が続いている中、様々な報道でも取り上げられている「換気(通風)について」をお伝えします。
パッシブデザイン手法の一つでもある「通風」についてはvol.2でもお伝えしましたが、今回はコロナ対策を意識して「換気」を目的にした「通風」のお話です。
そもそも「換気」については2003年以降、建築基準法で2時間に1回、家中の空気を入れ替えることが義務付けられています。
これは当時の「シックハウス症候群」に対しての措置でした。建材や家具から発生するホルムアルデヒドやVOCを室内に滞留させないために定められた基準です。
厚生労働省が推奨しているコロナ対策の換気回数は2回/時間です。基準法の4倍、つまり30分に1回の入れ替えを勧めています。
建築基準法上の換気が保たれていても、それ以上のこまめな換気を心がける必要があるということです。機械換気では足りない分、人工的な通風を行うことが重要です。
「有効な通風方法」は「Vol.2」でもお伝えしましたが、マンションなど既存の住まいを含めた「換気(通風)方法」をエアコンなどで有名な空調メーカー「ダイキン工業」がホームページで紹介していましたので参考にしてみてください。

(出典:ダイキン工業HP)
「通風」には必ず「入口」と「出口」が必要ですが、この紹介記事のポイントが「開ける窓が1つしかない場合」と「窓がない部屋の場合」です。
扇風機などを使いながらいかに風の流れを作っていくかを紹介してくれていますので、非常に参考になると思います。

(出典:ダイキン工業HP)
こまめな通風(換気)を行うにあたって、私からお伝えしたいポイントが2つあります。
■30分に1回行う換気の最中、エアコンはオンのままにしておいてください。
→エアコンは頻繁にオンオフを繰り返すより連続運転のほうが経済的だからです。
■長時間の外出後はまず、部屋の通風を行ったあとにエアコンをオンにしてください。
→夏場の室内はかなりの温度まで上昇しています。エアコンは設定温度になるまでがかなりの電力を消費するので、外気で少し冷ましてからのほうが経済的ですし、体に付いたウイルスやPM2.5が排出できる可能性があるからです。

いずれにしましても、「ウィズコロナ」はしばらく続きそうです。

MBCハウスも住宅における「新しい生活様式」を現在検討中です。
皆様にもできるだけ早くお伝えできればと考えておりますので、ご期待ください!
 
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