何となくご無沙汰してしまいました。設計企画部の原口です。
11月も半ばを過ぎ、22日は「二十四節気」では『小雪』という時期なのに
季節外れの暖かさが今週いっぱい続きそうですので、皆様も体調管理には十分気を付けてください。
気が付くと「新型コロナウィルス」も換気がしづらくなる北海道辺りから徐々に増え、各地で夏の感染者数を更新する「第3波」が到来している状況です。
今回の
「あれこれ」ですが、「換気」については「vol.13」でもお話させていただきましたけど
「冬の暖房時における換気」に限定して、私なりの自論を交えてお伝えできればと思います。
暖房時期の換気は、何といってもせっかく温まった部屋が寒くなってしまうのが嫌でついついおろそかになりがちです。
熱交換が可能な換気設備が整っていれば、さほど室温変化を心配せず換気できるのですが、
一般的な「冬の換気」方法として北海道の状況から専門教授の方々は
「2段階換気」を提唱しています。
「2段階換気」とは、無防備に外気を取り込んで急激に室温が変化すれば、血圧の大きな変動による「心疾患」や「肺疾患」のリスクが高まるため、まずは使っていない隣室や廊下の窓を開け放って外気を取り込み、次に隣室や廊下につながるドアを5~10㎝程度開けて少しずつ外気を居室に取り込む方法のことです。
ここからが私の自論になるのですが、「2段階換気」を併用しながら居室(LDK)の窓を開ける際のパッシブヒントです。
冬場の窓開けの換気は室内外の温度差がかなりあるため無風状態であっても、下図のような状況になります。
温度差があるほど流出・流入の風量は多くなり、風速も大きくなります。
一般的に30分に1回の換気と言われていますが、18帖ほどのLDKであれば掃き出し窓を10~15分の間、30㎝ほど開ければ大まか空気が入れ替わることになります。
この時、開けた窓の下半分のところに「鉢植えの観葉植物」などを置いていただけると、鉢と土が室温での蓄熱体となって、室内に入ってくる冷気を少しではありますが、和らげてくれる効果となります。また、植物は蒸散量の多いゴールドクレストやベンジャミンなどにすると部屋の過乾燥を防ぐ保湿効果にもつながります。
家庭内感染の割合が以前より増えているとの情報もありますので、「2段階換気」と「鉢植え観葉植物」を上手に組み合わせてご家族の安全・安心につなげていただけると幸いです。
とは言え、自然換気はやはり寒くなることは間違いありません。部屋の中でもある程度の衣服で暖を取ることも一つの「パッシブ手法」ですので、合わせてお願いいたします。