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2022.05.21

太陽光発電ってどうなの?と思われてる方へ

皆さまこんにちは。設計課の上村です。流行を表す言葉に「ファッション」という言葉がありますが、もっと短命な一時的かつ一部的な流行を「ファッド」というらしいです。逆に流行が流行り廃りを繰り返しながら定着すると「スタイル」というらしいです。はい。国の必死の努力により定着してきた住宅の太陽光発電。なんですが…最近は売電単価も下がってきて、うまみがないなー、うちも載せようかなどうしようかなーと思っていた皆さま!朗報です!
 

今年の売電価格


住宅用の太陽光発電による2022年度の固定買取単価は17円/kWh(10kW未満の場合)、2023年度は16円/kWhの予定です。ちなみに九電から電気を買う場合、23円/kWh(料金プラン 「電化でナイト・セレクト」で平日昼間春秋の場合)です。
 

太陽光発電をお得に手に入れる

本日の話題はこれ!
LIXILとTEPCO(東京電力エナジーパートナー)が共同で設立した「LIXIL TEPCOスマートパートナーズ(以下「LTSP社」)」が提供する「
建て得」というサービスを利用することで、太陽光発電が実質0円で載せられる、という話題をお届けします。といっても、すでにサービスを開始して数年経っているんですが...
 

そんなうまい話があるの?


常識的に考えて、楽して利益を得られるうまい話には「裏」がありますが、こちらの話はキチンとしたビジネス的な「仕組み」があります。①この「建て得」という商品によりLTSP社が利益を得られる。②家主はイニシャルコストが実質0円で太陽光発電が手に入る。よって太陽光発電が普及する。③国はグリーンエネルギーの普及率が上がって国際的に掲げた目標に近づける事ができる。といった仕組みです。
 
 
まずLTSP社が利益を得られる仕組みを解説します。LTSP社は、売電による収入を得る権利を10年間保有する契約を家主と結びます。つまり10年間、家主は屋根に太陽光が載っているのに売電収入が得られません。ですがその代わり、太陽光を載せる費用をLTSP社が負担するので「実質0円」なのです。家主は契約上「太陽光パネル設置費用」の債務者となりますが、支払いをLTSM社が肩代わりするので家主の実質的な支払いは無いという仕組みです。
 

ですが、昼間発電した電気を使うのは自由です(ただし蓄電池や「おひさまエコキュート」と呼ばれる昼間にお湯を作るタイプのエコキュートは使用禁止です。EVへの充電は可)。そして契約が満了した10年後、売電権利が戻ってきます。その時点では国の固定買取制度も満了していますので売電価格は大きく下がっています。現状では7円/kWh程度が相場のようです。。
 
それともう一つ、「建て得」採用にあたりいくつかの条件がありますが、太陽光を載せる家のサッシ、玄関ドア、トイレ、そして載せる太陽光パネルはLIXIL社の製品でなくてはなりません。
   

太陽光発電+全館空調=最強の組み合わせ

ここまで読むと、「いいところもあるけど、どうなの?売電権利が無いんじゃ、昼間によっぽど電気を使わなきゃ、もったいないよ」と思うかもしれません。実際そうかも知れません。売電が17円/kWhで買電が23円/kWhなら、売るより自家消費したほうがお得ですし、そもそも電気を売ったお金は家主のフトコロへは入ってきません。ホント、昼間に使えるだけ使った方がお得なんです。そう!そこで全館空調のご紹介です。
 

パッシブエアコン


 
MBCハウスがおススメする全館空調、OMソーラー社の「パッシブエアコン」。コチラの記事でも紹介させて頂いておりますが、高断熱とパッシブデザインのMBCハウスととっても相性の良い全館空調。そもそも電気代も従来の全館空調よりかなり抑えられていてお得に使えるのですが、鹿児島の一般的なエアコンの使い方をした場合(付けたり消したりのいわゆる「間欠運転」)の電気代に比べればやはり高くなってしまうのは否めません。全館空調は基本的に常時運転です。
 
 
そんな「全館空調のデメリット」を軽減してくれるのが太陽光発電でした。夜間はやはり電力を買わなければならないのは変わりませんが、昼間は太陽光発電で発電した電気で全館空調を回せば、電気を買わなくて良いのです。ですが全館空調そのものにイニシャルコストがかかります。太陽光発電にまで回す資金的余力はないかも知れません。太陽光発電がタダで手に入れば別ですが…
 
そう!手に入るんです。(でも、「タダ」という表現は間違っています。真実は「実質0円」です)もうここまで言えばお分かりですね。高断熱の家、憧れの全館空調、そこまではなんとかお支払い頂いて、電気代がお得になる太陽光発電は「建て得」を使って賢く手に入れる。そんな最強の組み合わせを今日はご紹介しました!
 
最後に少しご注意ですが、「建て得」ご採用にあたっていくつかの条件がございますが、設置する地域によって国土交通大臣が定めた「基準風速」というものがあります。これと建物の高さによっては(つまり台風時の風が強い地域では)太陽光パネルを設置する際に特殊な工事が必要になり、別途工事代がかかる場合があります。詳しくはご計画の際に。
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